卒業生からのメッセージ 臨時号
Halloween Weekの半分が過ぎてしまいました。今日は特別なお便りを作っています。
Halloween初日に20歳になるモアの卒業生が突然お母さんと訪ねて来てくれて、私にも後輩たちにもたくさんの
メッセージを残してくれたので紹介します。
S君は小学校一年生になった時から、読み書きが特に苦手だと感じ始めました。英語だけでなく、 国語でも漢字が頭に入らない、
文字がうまく書けないし読めないと気づいて、とても落ち込みました。お母さんもすごく心配されていました。
それが、なんと今は海技士(かいぎし)という仕事に就いて、日本中の港に、貨物や資材などあらゆるものを運んでいます。
北海道から九州まで120mを超える船体を操縦しています。そして、日報を英語で書いていますし、通信も英語でやり取りをしています。
中学を卒業した後、 香住高校の海洋科学科に進み、どんどん自分の好きな事を追求していきました。彼の好きは『海』でした。
勉強が苦手でもそれはほんの一部です。それより大切なのは『好きなことをやってみる』だそうです。仕事にできなければ、自由な時間に好きな事に時間を使える働き方を選ぶのも選択ですね。 香住高校の2年先輩にモアの卒業生O君もいます。彼も勉強が大嫌いだったのですが、今は高校の水産コースで教鞭をとっています。 O君の好きは『魚』でした。
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S君もお母さんもこのように言ってくれました。
・しんどい時にモアに来て先生たちに理解してもらえたことが良かった。
・英語を通して世界の事や色んな考え方を学べたのが良かった。
・どん底も味わったけど、『生きていればなんでもセーフ』『やり直しもOK』と思う。
・できない事があっても落ち込まず、自分の好きな事をとことんやってみたらいい。
・普通とかみんなと同じように、、と思わなくても、選択肢はたくさんある。
・モアにいたからそう思えた。
まとめながら泣きそうになるくらい私も励みをもらいました。最後に彼が運転している船の写真を見てあげてください。
では、皆さんこんなにたくましく歩んでいる先輩がいることを誇りにしてくださいね。
2023年10月27日 Naomi Murakami